『バンビ〜ノ』最終回

土日休みで週5日働くっていう生活をしている人にとって、
水曜の22時って、すごくドラマが観易い枠なんですね。
もちろん、意識はしていないと見逃すこともあるかも知れませんが、
私は今回『バンビ〜ノ』を全編ほぼリアルタイムで観れてしまって、
そんなにきっちり松潤を追った自分にびっくりしました。

でも、いくら嵐ファンとはいえ、面白くないドラマを一生懸命観れるほど、
暇ではありません。ましてや、私は松潤の顔だけ見て手放しで喜んでしまえる程、
彼にハマっているわけではないので（笑）、やっぱりこのドラマに
観る人を惹き付ける魅力がちゃんとあったんだろうな、と
妙に客観的に思いました。

先日放映されていた『バンビ〜ノ』最終回直前SPも、幸い家にいて、
観ることが出来、そのときも思ったのですが、今日の最終回でも思ったこと。
松潤はこのドラマが始まるときに、バンビーノである伴くんと一緒に
自分も成長出来たらいいな、というようなことをコメントしていたのですが、
うん、成長出来たね！　やったね、松潤！　（えらそう）

漫画が原作の場合って、いくら話が単純だったとしても、作家独自の
タッチだったり、キャラクターの愛嬌だったり、ちょっとした間だったりが良くて、
作品全体としては面白いということが多々あるかと思いますが、
それを話の部分だけ持っていて、実写化するとなると、漫画だったから面白かった
部分を置いて来ることになり、結局は単純な話である、という部分だけが残るので、
それをドラマでどう補うか、というところにかかってくると思われます。

『バンビ〜ノ』に関して言えば、とにかく青臭い！　単純なサクセスストーリー。
どんなテンションになるかは、始まる前から分かりきった内容だった。
なので、出演者や演出にすごいプレッシャーのかかる流れだったんだと思います。
だからこそ、脇を固める俳優の方々にベテランのキャストが揃ってましたよね。
それでも、松潤の演技ひとつで、簡単に悪い方へ転んでしまうドラマだったはず。
それをね、松潤は完璧に乗り越えたわけですよ。それがまず、すごいなあと。

直前SPでは今までのダイジェスト。最終回では、バッカナーレを辞める
伴くんが最終日の恒例儀式で店のフルコースをいただくというシーンでの回想が
あったのですが、最初に店に来たときの伴くんと、辞めるときの伴くんに
明らかな成長の姿が見られるわけです。それはもう一目瞭然で。
話の設定では店に来て、一年以上経ったということになっているので、
そうでなくてはいけないのですが、それを松潤が見事に表現しきったという点
で改めて考えると、関心せずにはいられません。

それまでにはもちろん経緯があって、伴くんは色んな苦難を乗り越え、
ちょっとずつ成長したわけですが、その辺のちょっとずつな感じの表現も
松潤はよく出来ていたと思います。

だからこそ、このドラマは支持を得たわけだし、
意外にも年代は高めの人たちの方が感情移入してしまったというエピソード
が多かったのも頷けます。何度も言いますが、話は本当に単純で、
分かりきった内容でした。それでも、ついつい観てしまったのは、
松潤の好演あってのことだと、思いましたよ。

ドーム公演があって、アルバムのレコーディングもあって、
CMの撮影もあって、夏コンの準備もあって…。そうだ『花男2』もあったから、
その前から、松潤はもうずっと走りっぱなしだったんですよね。
そんなことを言い出すとキリがないし、仕事なのだからやるしか
ないのですが、松潤を見ていると、あまりにストイックなので、
仕事をこなすというよりは、自分のために努力するという印象が
強いので、必要以上に色んなことをしているんだろうなあと想像すると、
なんだか、心配にさえなりますね（ニノはそのへんの手加減が上手そう）。
まあ、それが彼の生き方なんだろう。
だいたい、ラジオで「今年ももう半分終わっちゃった！」みたいなこと
をいつも言ってる人は、ちょっと、自分を追い込みがちなんですよね。
バカコンビあたりが松潤をちゃんと癒していることを願います（笑）。

さして松潤ファンでもない私が分かったようなことを色々
書きましたが、松本さん、改めて素晴らしい方だと思いましたよ。
本当にお疲れさまでした〜。