『ARASHI 5×10 All the BEST！1999-2009』

あれだけ入手困難だと言われた初回盤よりも、通常盤の方が遥かに価値がある。
と声を大にして言いたい。そう言わせる理由は紛れもなくサプライズです。
松本さんが含みを持たせていた「サプライズ」の意味を、
もっと注意深く考えておけば良かった。いや考えたとしても敵わなかったけど！

昨日、うっかりネタバレしてしまってから、もう完全に虜になってしまって、
今日一日ずっと追加で通常盤を買うか悩んでいました。
ベスト盤が出ると発表のあったときに、すでに持ってる音源をかきあつめたアルバムを
買うのは、嵐10周年へのお祝いに他ならないみたいなことを書いていたのですが、
結局はそのアルバムを2枚も買わされるなんて思ってもみなかったです。
あ、結局買ったんですけど。
これ全部iTunesにぶちこんだら、どんだけ同じタイトルが並ぶことか。

例えばこうなるよ！
「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」PIKA☆☆NCHI DOUBLE（初回盤）
「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」PIKA☆☆NCHI DOUBLE（通常盤）
「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」5x5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004
「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」ARASHI 5×10 All the BEST！1999-2009（初回盤）
「PIKA☆☆NCHI DOUBLE」ARASHI 5×10 All the BEST！1999-2009（通常盤）

という例題はいいとして、とにかくそんなに要らないんだってことなんですが、
それでも、なぜ買ったかは一応フラゲ日エントリなので、続きに書くとして。

お目当ての通常盤を求めていそいそと店頭へ行ってみましたら、
なんだかえらいことになっていたので報告します。
全国のCDショップがこうなっているかはまったく知りませんけれど、
少なくとも私が行った店はこんなんなってました。



これは一体…。

初回盤は書いてあるように当然ひとつも並んでなかったんですけど、
それはいいとして、何ですか「嵐ご予約者専用レジ」っていうのは。
嵐ヲタは隔離しないと他のお客様にご迷惑がかかるほどなのですか。
なんかそこにはどうしても並びたくなくて、別に予約者じゃないし！
と気取って普通のレジに通常盤持って並んでたら、店員さんに
「嵐のCDをご購入でしたらこちらでもいいですよ」って声かけられちゃったので、
「いや、いいです。これ普通に買うだけなんで！」と勢いよく断ってしまいました。
ごめんなさい。私も嵐ヲタに間違いないのにごめんなさい。

しかし、どんだけ売れてるのこのアルバム。
ベイストでニノに初回プレス数を聞かれたSTBYが答えたところに
放送禁止のピーが入ってたけど、もしや強気でミリオンとか狙ってるんじゃ。
いや、まさかの。このご時世にまさかの。有り得なくない話だから笑えない。

惜しくもカメラに収められなかったんですが（専属の店員さんが仁王立ちしてたから）、
実はもうひとつ「嵐関連ご予約」みたいな特設ブースも設けられていて、
それが何なのかもう怖くて近寄れなかったので分からないですが、
とにかく、凄かったとだけ言っておきます。
でもさ、いくら人気とはいえそんなにも必要なのですか。その、専用なんちゃらは。
なんだか無駄に煽られている気がしてならない。

以下、サプライズトラック含むアルバムの感想など述べます。

ラジオで「5x10」がオンエア解禁になったときに初めて聴いたのですが、
確かに嵐のメンバーのありったけの愛が詰まった素晴らしい楽曲だなとは思ったんです。
クソ忙しいあの人たちがひとりひとりメッセージを寄せて、
ニノがまとめて翔くんがラップ詞を書き下ろしただなんて、
私たちファンは本当に恵まれているし、大切にされているんだと感じざるを得ない。
5周年のときに作られた「スケッチ」に勝るとも劣らない、名曲なんだと思います。

でも、それ以上でも以下でもないというか。
いやそれ以上なんて望まないし、もう充分なんだけれども。
誤解を恐れずに言うならば、これが今の嵐が出すべき正解なんだろうなと。
優等生の回答そのものなんだろうなという印象でした。
もう正解中の正解。花丸くれてやるよね。100点満点なんです。
これをコンサートで歌われたりしたら、泣いてしまうよ。

そう思って納得していました。
通常盤のサプライズトラックを聴くまでは。

あの人たちはやってくれたわけですよ。
言っていることはまったく同じ。今までありがとう。
これからも嵐色に染めていくんでヨロシク！ ってことなんだけれども。
言い方を換えるだけでこうも違うかと。胸を掻きむしられるような想いです。
優等生、化けの皮を剥がされる的な。これはもう痛快以外の何者でもないですよね。
だって翔くんが言ってのけるんですよ。

「あなたの心をがっつり掴むように仕組んでるし！」

なんだろうこのマゾ心のくすぐられる感じ。
おまえらのことすべてお見通しで俺らやってやってんだぜって、
ちょっと間違ったら失礼極まりないことを言われてるのになぜか嬉しい気持ち。
そして、追い打ち。

「外野の言葉はシ・カ・トする！！ ハッハー」

わわわ、笑ってる！ あー、コイツらやっぱり全部分かってんだ！
うわーん、おかーさーん！ あの人たち、猫かぶってんよ！！
さんざん優等生ぶってるくせに、やっぱり影ではニヤリってしてるんだ…！

いや、まじで痛快でした。
なんだろう、ただ優しいだけじゃダメなんだね男の子って。
やっぱりたまには肉を貪らないとだよね。

嵐がこれだけ持ち上げられる中、地に足をつけて至って平静な彼らは、
立派な大人だと思います。なかなか出来ることじゃない。
それに加え、ファンすべての声に答えようとするかのような誠意と、その努力。
本当に頭が上がらないです。
ただ、ときどきその様を見続けるのが辛いというか。
あまりに完璧に出来過ぎていて、作り物のように見えてしまうときがある。
というか、作り物のようなものを見せられる場が確実に増えたと言う方が正しいか。
だから、私がこれを聴いて痛快だと感じるのは、少なからず現状に疑問があるからだろうし、
この曲が歌われてもそうでなくても、嵐の何かが変わるわけではないけれど、
少なくともこの曲のおかげで私自身は、今後嵐を見るにあたりとてもラクになります。
それは大変に重要なことです。

仕事だってさ、憂さが溜まったらとりあえず飲みに行ってぶっちゃけトークの
ひとつでもしてみたら、次の日からまた新しい気持ちで頑張れたりするものでしょう。
なんとなくそれに似ている感じです。ぶっちゃけ、大事。

だから、私はそれに3200えんを払ったのだと。
今、胸を張って言えます（櫻井調）。

本当に、敵いません。嵐さんには。

そして、初回盤は完全にブックレットに金払ったようなもんですね。
でも、良かったな。ブックレット。
選曲はおおよそ予想通りだったけれど、それに頷いてるだけでも楽しいですし。
アルバム2枚買いなんて初めてしたけど、とにかく爽快な気分なので、
なんなら気持ち良く初動に貢献してやります。いじょう！