日経エンタテインメント！9月号

この雑誌に嵐キテル！　と書かれたんじゃ、もう逃げも隠れも出来ないんじゃないか。
嵐が「デビューから8年、再加速した理由」をエンタメのプロが説明して下さっています。
みなさん、ドームのゴタゴタにもそれぞれ整理をつけつつあるような、ないような、
微妙な空気の中、なんかちょっと勘に触るタイミングで発売されちゃったこの雑誌。
「空気読めなくてすんません、てへへ」って感じか？　と表紙に話しかけてみたり（笑）。

まず見開きに5人の集合写真と、次に大阪公演のライブ写真が掲載され（早い！）、
あとは個人インタビュー、最後はC1000の広告でキメ！　
と、盛り沢山の8ページ。

ハワイで派手なデビュー会見をしたのち、ジャニーズアイドルとしては
異色の「インディーズ的活動」続け、最近は「王道」のやり方に回帰し、
それが結果「ニューオーソドックス」という個性の確立に至った！
というのが、日経エンタさんの嵐考察ということで。なるほどー。

それが的確な描写なのかどうかは別として、とにかくこう書かれた以上、
世間のみなさまに嵐はそう捉えられるわけで、そういうイメージを打ち出すことが
編集部発信なのか、ジャニ所依頼なのかはよく分からないけれど、不本意な記事は
掲載させないだろうし、じゃあ嵐はこんな感じでっていうことで合意したところを
思うと、面白いなあと思います。

嵐の打ち出し方がこんなに特異なものになったことを
一体誰が計算してやったんだか、流れでそうなっちゃったんだか。
ハワイでの記者会見を思うと、なんとなく後者な気がするんですが、
それにしても、きっと誰かがどこかのタイミングで
「まずい、このまま正統派ではやってけない」ということに気付き、
あえて地味なことをやらせた。
それは成功するかも分からない博打だったろうと思うんですが、意外に好評だったと。
なので、その路線でしばらくやらせてみた。
そしたら、数年ののち、アジアで人気が出たり、ドラマが大ヒットしたり、
なんとグループ内からハリウッド俳優が出ちゃったよ！　みたいな展開から、
一気に知名度が上がり、人気も急上昇！　
インディーズ的活動もバックグラウンドとして、相当な好感度を持たせ、
「嵐キテルネ！」ブームを巻き起こしたと。

私は嵐のマイナー路線とメジャーな話題が錯綜するあたりのことが
どうも気になってしまうんです。ここで機転をきかせた人って、すごいなって。
結構、絶妙な具合じゃないですか？　この逆説大作戦が最初から仕組まれたもの
ならもっとすごいと思うけれど、さすがにそれは無理な気がするので、
途中で逆説大作戦でいけるかもって気付いた人ですね、やっぱり。
今頃、やったぜ！　ってちょっとした達成感に浸ってるんじゃないしら。
もちろんひとりじゃないとは思いますが。ジャニさんって絡んでるのかな。
嵐のマイナー路線を支えた日テレ番組スタッフもかなりの功績ですよねえ。

そして、今回注目すべきは、
個人インタビューの記事で相葉さんが妙にしっかりしてるということ！　
文面から察するに、本人の言葉そのままというよりは、
編集で相当要約されてはいるのですが、
「番組の改編期というテレビ局としては勝負の時期に
嵐に声がかかるようになったのは、大きな一歩。」
というようなことを述べているので、そんな考え方も出来るんだなって。
アイバカはハードルが低いから簡単にびっくりしちゃう。
これを翔くんが述べていたら、絶対びっくりしなかったと思う。
あと、写真が妙に男前だ…。真顔なのにちょっと笑みを含めた表情。
最近の相葉さんはどうしてこんなにも表現力がついたのかしら。
ワンパターンなイメージから、少しずつ脱している気がする。ひょー。
何気にC1000ソロCMも相葉さんオンリーで終わったようですし。
なにやら、相葉革命が起こる予感…。

冒頭に書きましたが、嵐ブームに拍車をかけるような
（やっぱり今回は日経エンタメであるところがポイントかな、と思います）
「嵐キテルゼ」報道は、嵐を大きくしようという売り手側の意気込みが
気のせいではないことの証明であると思うし、
追加のドームコンを受けて「嵐が遠いところへいっちゃう…」と思っているファンが
少なからず出てきているこの時期に、揺れる乙女心に追い打ちをかけるんじゃないか
と、いささか心配にもなりますが、えーと、まあ仕方ないよね。キチャッタんだもん。

ここ数日、ブログ巡りをするとほぼ大半の人たちが追加のドームコンについて、
なんらかの意見を書いているわけですが、私が拝見させて頂いたところによると、
パターンがあって（被害の当事者かそうでないかによって、多少差はあるものの）、

多いのは、やはりコン事務局の不手際を責める意見。
それにともない、嵐に謝らせるんじゃなくてコン事務局が謝れ！　というもの。
あと、先程も書いた通り、このまま嵐が大きくなっていくのについていかれないので、
ファンやめるかもー、というもの。
それと、人気が出てドームでやれるなんて素晴らしいことじゃないか、
素直に喜んであげましょうよ、というもの。

ざっくり、このパターンに分かれます。またはこの複合パターン。
（あ、でもたまに新規ファンが増えたせいだーって人もいた。おいおいそりゃないぜ。）
興味深かったのは、色々あってもほとんどの人が嵐本人を責めようとはしなかったこと。
構図的には、ファン=嵐 VS コン事務局およびジャニ事務所っていうのが成り立っていた。

嵐はファンの気持ちをとても大切にしてくれるグループなので、
この横暴さは運営側の特徴だということですね。
でも本当は、ファン VS 嵐=コン事務局およびジャニ事務所
（ここでVS ってのは変だけど）
っていう構図が正しい気がするし、この決定は大きく捉えて嵐の意思とも言えるので、
あんまり運営側ばっかり責めてもどうなのかなあ、というのが私の意見です。
今日のラジオで翔くんが言ってました。
9月の横浜公演については、嵐のメンバーとスタッフとでたくさん話し合って、
どうにかしようとしたんだけれど、結果ドームということになってしまいましたと。

横浜公演後半戦がなくなって無念だという気持ちはもちろん今でもありますよ。
だって、横アリがあと2公演も観れるはずだったんですもん。
でも、夏コンにしてもこの嵐ブームにしても、現実が動いてしまっている以上、
ファンとしては気持ちを切り替えたもん勝ちって感じがします。
ファンをやめるならともかく、続ける以上はそうしないと損というか。

お、タイトルのわりに内容が意外と複合的なものになってしまった。
こんなオチになるとは思わず、最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。